庭を作った。 その3 「心身の整理と掃除」

2011年 7月

工場の解体が終わり、またぴたりと次の解体の連絡が来なくなった。
きっと忙しいのだろう。周りでは津波のヘドロを掻いて集めた袋や、
家財ゴミの山で道が狭くなっていたけれど、
少しずつ、少しずつ片付いてきた。


町や近所の復興作業の手伝いの後、
家に戻ってきてから片付けを始める。
ヘドロ水を吸った畳が本当に臭いし重い。
写真や道具など、たくさん色々な物が出てくる。



仙台や山形からJASONやSHINYA TAKATORIさんが応援に来てくれて
掃除を手伝ってもらいなんとかできた。

ただ、解体が秋以降になるという連絡を父が受けたらしく、
まだまだ先になりそうだ。
余震が続く中、大きな地震がなければ大丈夫だけれどちょっと怖い。

掃除をしながら、この家に感謝をして。

(つづく)




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