伊達の黒小舟での鳴響


伊達の黒小舟は雄勝町伊達の黒船太鼓保存会の有志で組織されるユニットで、
今回は黒小舟としても演奏します。
(伊達の黒小舟の紹介)

11月30日 - 12月1日と二日間のイベントで、
30日は街中にあるこけし屋で鳴子伝統こけし職人がこけしを削る音と
電子音楽家達がセッションをしたりと。
大正時代に造られた自炊部のある「姥の湯旅館」をメイン会場にし
宮城県内の作家や、主催の涼音堂茶舗(お茶屋みたいな名前ですが、CDのレーベル)
の映像チームのインスタレーションが
あり、その中で電子音楽中心のゆるい生演奏を楽しめ、
またお風呂場では湯けむりに映像を投影するようなインスタレーションに、
ラジオ電波で生演奏をお風呂場に飛ばし、湯に浸かりながら聴けるという、
なんとも、古今が入り交じるような絵の凄そうな試みです。

と、雄勝町伊達の黒船太鼓保存会の人に話す。

伊達の黒小舟の演奏は1日は東鳴子温泉、旅館大沼の大沼さんのミニツアーがあり、
そのツアーの一つが湯治ツアーで
鳴子温泉の起源と呼ばれている「潟沼」に行きます。

1100年前に噴火して出来たカルデラ湖が潟沼で、
その時に湧き出た温泉が鳴子の「滝の湯」だとか。
噴火の時に轟音が鳴り響き、鳴る郷(なるごう)とその場所が
呼ばれるようになったことで「鳴子(なるご)」になったという説も。
また、その湖には龍神が祀られて大切にされてきたそうです。



その潟沼の湖面で舟を浮かべて演奏します。
その場も硫黄を採っていた場で、
伊達家の鉄砲隊が硫黄を採って火薬を作っていたそうです。
ここでもまた伊達繋がり。
そしてまた東日本大震災の時は南三陸や女川を中心に1000人以上の避難者を
受け入れて、被災者の心身の疲れを癒していたのも鳴子温泉です。

鳴子から雄勝と、水の道で繋がっていたのかもしれません。
感謝の気持ちで起源の鳴る郷を太鼓の音で表現したものを
潟沼の龍神に聴いていただこうと思います。


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